2025/1/13に開催されるシンザン記念について、第20回※から第58回までの過去39回分のレース結果を下記8個の項目と馬券圏内(3位以内)の関係に着目してまとめた。
例年本レースは京都で開催されるが、今年は京都競馬場改装工事に伴い、中京競馬場で開催されることに注意。併せて、過去本レースが中京で開催された(第55-57回)のレース結果もまとめた。
・枠番
・馬番
・人気
・オッズ
・体重
・体重増減
・騎手
・調教師
シンザン記念は多くの項目において顕著な偏りはあまり見られず、出走数に応じて3位以上の回数も増加する傾向であった。そんな中、人気とオッズの項目では、上位勢が馬券に絡みやすい傾向が見られた。
中京開催レースにのみ注目すると、上位人気であっても注意が必要であることがわかった。また、好成績を収めている騎手や所属による傾向も見られた。
しかし、中京開催は過去3レースのみであり、傾向を見るにはデータ数が少ないことに注意が必要である。
本記事を読むことで、軸馬の選定や消し馬の選定に役立つ傾向の情報を得ることができる。
今回まとめた情報があなたの予想に活用されることを願う。
※:第20回以前はグレード変更(OP)のためグラフデータから除外
★第20-58回全データ
枠番・馬番の過去データまとめ
【枠番】
過去39回で3位以内に入る平均回数は約14.6回。
6,7枠がわずかに3位以内に入りやすいが、ほとんどの枠が平均値に近く、枠ごとにあまり差がないことがわかる。
全出走馬を確認しても、枠ごとの出走数に違いはないので、シンザン記念においては枠ごとに優劣はつきづらいと予想される。
【馬番】
全出走馬から、シンザン記念の出走は12頭程度で行われることが多く、10頭以上での開催は頭数に比例して開催数が減少しており、17,18番はほとんど出走していないことがわかる。
ざっくりとした計算になるが、8割以上開催されている12頭だてを基準に考えると、過去39回で3位以内に入る平均回数は約10回。
馬券に絡んだ回数が10回以上の馬番は1,3,5,6,7番である。しかし、次点で8回以上の馬番が2,4,10,11,12番と続き、枠番同様番手毎の差は大きくないと思われる。強いて上げるのであれば、8,9番がその他の番手に比べると馬券に絡みづらい傾向がある。
13~16番が3位以上に入った回数が低く見えるが、出走数が少ないことに注意が必要である。
本サイトでは、出走数が異なる条件下でデータを比較する際は、3位以上の回数を各条件の全出走数で割ることで得られる、馬券圏内比率で比較する。
上記で平均以上だと評価した5,6,7番の馬券圏内比率は、下記のとおりである。
5番:11/39 ≒ 0.28 → 28 %
それに対し、13~16番の馬券圏内比率は、
13番:3/25 = 0.12 →12 %
14番:4/21 ≒ 0.19 →19 %
15番:2/19 ≒ 0.10 →10 %
16番:2/12 ≒ 0.17 →17 %
である。
割合でみると13~16番は全体的に低めだが、13,15番が特に馬券に絡みづらい傾向が見て取れる。
以上まとめると、全体的に顕著な偏りは見られないものの、中央(8,9)と外側(13~16)は3位以上に入りづらい傾向がある。
なお、17,18番が出走することがあれば、過去データはほぼないので、そのほかの項目で検討するのが良いと思われる。
人気・オッズの過去データまとめ
【人気】
馬番と同様に考えると、過去39回で3位以内に入る平均回数は約10回。
1~4番人気までが3位以上に入りやすい傾向がある。また、10番人気以下の低人気馬はほぼ馬券に絡んでいないことから、かためのレース結果が多いと思われる。
【オッズ】
オッズ10倍までの馬が3位以上に入りやすい傾向がある。
全数117回の内、オッズ10倍までの馬が3位以上に入った割合は、6割以上である。
人気同様、上位オッズの馬が馬券に入りやすい傾向がある。
体重・増減の過去データまとめ
【体重】
馬券圏内と体重はあまり関係なく、全体的に散っている。
強いて言えば、428kgが5回の出走中4回馬券に絡んでおり、馬券圏内比率 80%と非常に高い。
【体重増減】
全出走馬でみると、±0 kgを頂点に正規分布を描いている。3位以上の回数も同様の傾向を示しており、体重増減と馬券圏内には、体重増減量と馬券圏内にはあまり関係がないと思われる。
騎手・調教師の過去データまとめ
【騎手】
安藤勝己騎手が最も出走回数に対する馬券圏内率が高いが、2013年1月31日に引退されている。その他の騎手を比較すると、騎乗回数に応じて3位以上の回数も多くなる傾向があり、騎手による顕著な差は見られなかった
【調教師】
まずは東西の比較から。
3位以上の回数は、西:112回、東:5回と、西(栗東)が東(美浦)よりも20倍以上多い。
過去39年の全出走馬の所属を確認すると西:498頭、東:32頭であり、西(栗東)と東(美浦)は15倍程度である。以上のことから、シンザン記念においては、西(栗東)の方が東(美浦)よりもわずかに馬券に絡みやすい傾向が見られる。
個人では、出走回数8回以上では特筆できる傾向はなかった。
★中京抜粋
第55,56,57回の3回分の結果をまとめた。
集計データ数が少ないことに注意。
枠番・馬番の過去データまとめ
【枠番】
3位以上に入る平均回数は約1回。
2枠のみ3位以上に入った回数が3回であり、他の枠番よりも3位以上に入りやすい傾向がみられる。
【馬番】
3位以上に入る平均回数は1回未満である。
3番と10番は3位以上を2回記録しており、他の馬番よりも3位以上に入りやすい傾向がみられる。特に10番は2回中2回とも馬券に絡んでいる。
人気・オッズの過去データまとめ
【人気】
2,3,4番人気が3位以上に入りやすい傾向がみられる。また、過去3回のレースで一度も1番人気が馬券に絡んでいないことにも注目したい。
【オッズ】
人気の傾向と同様に、最小オッズである2倍は、過去3回のレースで一度も3位以上に入ったことがない。
オッズ5倍のみ2回中2回とも3位以上を記録している。
体重・増減の過去データまとめ
【体重】
体重では、出走数に応じて3位以上に入りやすい傾向がみられた。
【体重増減】
体重増減においても、出走数に応じて3位以上に入りやすい傾向がみられた。注意点としては、体重増減が6kgを超えると1頭も馬券に絡んでいないことである。
騎手・調教師の過去データまとめ
【騎手】
福永祐一騎手が過去2回の騎乗すべてで3位以上を記録している。一方、和田竜二騎手は中京で開催された3回のレースすべてで騎乗しているものの、一度も馬券に絡んだことはない。
【調教師】
東西の3位以上の回数を比較すると、西:9回、東:0回であった。
東(美浦)は一度も3位以上に入ったことはなく、第20-58回までの結果よりも顕著に西(栗東)が馬券に絡みやすい傾向がみられる。
【まとめ】
第20-58回
過去のデータ分析から、シンザン記念において枠番や馬番による大きな偏りは見られないが、中央(8,9番)や外側(13-16番)の馬番はやや馬券に絡みにくい傾向がある。ただし、出走数が少ない馬番については注意が必要である。また、人気やオッズの面では、1~4番人気やオッズ10倍以下の馬が上位に絡みやすく、堅いレース結果が多いことがわかる。体重や体重増減は馬券圏内との直接的な関連は薄いものの、特定の体重(428kg)の馬が高い馬券圏内率を示している点は興味深い。騎手や調教師については、わずかではあるものの、西(栗東)所属の馬が東(美浦)所属の馬よりやや好成績を収める傾向がある。
中京開催
枠番では、2枠が他の枠よりも3位以上に入りやすい傾向がある。馬番では3番と10番が目立ち、特に10番は2回中2回馬券に絡んでいる。人気とオッズでは、2~4番人気とオッズ5倍が3位以上に入りやすい一方、最小オッズの馬は過去3回で一度も上位に絡んでいない。体重や体重増減では、出走数に応じて3位以上に入りやすい傾向があるが、体重増減が6kgを超えると馬券に絡んでいない点が特徴的である。
騎手では、福永祐一騎手が2回の騎乗すべてで3位以上を記録している。一方で、和田竜二騎手は中京開催3回すべてで馬券に絡めていない。調教師では、栗東所属の馬が美浦所属よりも圧倒的に上位に絡みやすい傾向がある。
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